
今回は、シンプルな小屋を日本の伝統的な在来工法で約1年かけ、じっくりと作り、ものづくりの楽しみを味わいます。家づくりを伐採から完成まで実際に体験しながら作ることで、家が出来るまでの流れ、構造をよく知ることが出来ます。
外壁や内装の仕様はオーナー同士で相談しながらすすめていきます。ご自身が学びたいこと、やってみたいことの意思を尊重します。ソローの生活をした空間を目指し、学ぶ喜びを感じて下さい。オークヴィレッジの建築を支えてきた棟梁と共に、本物の職人の技を間近で見ながら体験して頂きます。
8月から12月までの間、毎月1~2回講座を開催します。建物の造作はもちろん、希望者の方は敷地内にある畑での自然農法、無農薬農業の農業体験も各講座期間内に行なう予定です。ご都合の合う日程にご参加下さい。
完成が近づく10月11月には収穫祭も兼ねたオーナー会を開催し、オーナー同士親睦を深めながら創る喜びと自然の恵みを味わいましょう。

まずは、森の木を切るところから始めます。
育林と呼ばれる除間伐でなぜCO2になるか。それは森が密集状態になると空間がないために太陽からの光が吸収できず、木も不健康になり、下層に生息する植物も生えなくなります。そのような森はCO2を吸収する量も大きく減少します。
効率的にCO2を取り込めるように、適度に除間伐をし、病害虫や風雪害等に対して抵抗力の高い、強く太い木にしてあげることが大切です。そして切った木を燃やすのではなく、使ってあげなくてはなりません。現状の除間伐材は、手間と費用がかかる為、ほとんどが捨てられ、放置してあります。この材が腐っていくことでメタンガスが発生し結果、地球温暖化を促進してしまうのです。
また、里山と呼ばれる人が手を入れた山は、手入れをしないことで荒れ果て、奥山との境界線がなくなり里に動物達が下りてきてしまう現状の要因にもなっています。
工程のなかにも叙間伐を組み込み、可能な限り除間伐材を使い、広葉樹は家具やグリーンクラフトに、針葉樹は建物に使用し、実際に除間伐材の有効利用を模索していきます。
その土地に生育していたものは、その土地の風土、気候にあっているので一番いい材となります。森や木や大地と向き合いながら、環境にやさしい建物を自分の手で作る講座です。
種類豊富な国産の木を用いることで、日本の森の活性化にもつながります。また無垢の木の呼吸が住む人に安らぎをあたえることを体感できます。
豊かな自然の中で汗を流し、日々変わる四季の移り変わりを感じ、自然の恵みに感謝しながら自然と向き合い、自然を体感して下さい。

ヘンリー・ディヴィット・ソローは、森の生活の中で、原価を明らかにしています。
家作りの原価と農園の原価です。貨幣価値の違う今、参考にはなりませんが、田舎でエコライフを行う時いくらか掛かるのかは、誰もが知りたいことです。ハンドメイドハウス作りでは、家作りの原価を現代版で明らかにしようと考えています。
また、自然体験をしていく中で本当に必要なものが何かを知ることもできるでしょう。自分でつくることで物の本当の価値が見えてきます。必要の無い要求が消え、何でも自分で切り開く力が付きます。
幸福というのは蝶に似ている。追いかければ追いかけるほど遠くに去る。
だけど、あなたが気持を変えて、ほかの事に興味を向けると、
それはこちらにやってきて、そっとあなたの肩に止まるのだ。

今から千数百年の昔。都の造営のため、飛騨の人たちは匠丁としての税を課せられました。都での厳しく辛い労役で、大工としての腕を磨き、全国に【飛騨の匠】の名を知らしめるまでになったのです。
この制度が終わり、都で身に付けた技を飛騨に持ち帰った人の多くは、山間の狭いこの地で互いに切磋琢磨し、さらに腕を上げ、小京都と呼ばれる高山の町並みを作り上げました。
飛騨は、木の国・山の国と言われるほど、木材に恵まれ、江戸時代には幕府直轄の天領となります。そして人々は上方に代わり、江戸文化の影響を受けることになるのです。高山祭の屋台などは、東西の文化の影響を受けながら、匠たちによって造られたものの典型です。また、今直残る飛騨の豪商の民家も、この匠たちの技の結晶と言えるでしょう。
今回はそんな飛騨の匠の系譜を引く地元出身の棟梁と家を造り上げて行きます。
セルフビルドの建築を指導して下さる大矢棟梁(左写真)は20年以上、オークヴィレッジ建築を指導してきた方です。
木を知り、設計図面を読み取り、納得いくまで設計士と話し合い、妥協を許さないその姿勢こそが責任ある仕事を行うことは言うまでもないですが、数十年、数百年生きてきた木への尊敬の念を抱きつつ、その材を最大限生かし切るこそが棟梁の器だということを身をもって感じさせてくれる方です。
共に木材の刻みから参加頂くことで、身をもって飛騨の匠の技を体験して頂けます。